株のサヤ取りをしたいんじゃけど、結局どの銘柄でヘッジをかければいいんか分からん
※ この記事はこんな疑問にお答えするために書きました。
どうもこんにちは!毎朝ご飯に味噌汁のマナビヤ(@fab5_japan) です♪
前回更新した記事では、株のサヤ取り手法について説明しましたよね。
前回のサヤ取り手法についてはこちらをご覧ください↓

しかし、前回の記事を読んで感じた人もおられると思うんですけど、この手法を利用するには銘柄の選定が難しいという大きな問題があり、結局何を選べばいいのか分からないよって方もたくさんいると思います。
そこで今回は、そんな悩みを持っている方のために、銘柄ペアを簡単に見つける方法を解説していきます。
株に保険をかける方法
いきなり結論から言うと、株に保険をかける方法というのは、ずばり日経225連動型上場投資信託(1321)を買い銘柄と同じ金額分売るという方法になります。
日経225連動型?
ちょっと何言ってるかわからない。
なぜ日経平均ETF(1321)を使うのか
日経225連動型上場投資信託 といきなり言われても、いやちょっと何言ってるか分からないって方もいるかもしれません。
まず日経225連動型上場投資信託というのは、日経平均価格を構成している225の銘柄に基づいた投資信託のことなので、これ以降は日経平均ETFという名前で説明していきます。
それではここで、日経平均ETFをなぜ使うのか?
その理由を「価格が急騰するリスクが低い」と「相関がある可能性が高い」という点から説明していこうと思います。
価格が急騰するリスクが低い
まずETFというのは
上場投資信託(じょうじょうとうししんたく)とは、金融商品取引所で取引される投資信託の事。
引用元https://ja.m.wikipedia.org/wiki/上場投資信託:title
これを読んでいただくとわかるように、ETFっていうのは上場投資信託のことであり、株式や資源など、様々なものをパッケージングした商品のこと。
投資信託といっても、株と同じように上場されているので、自分の好きなタイミングでいつでも買ったり売ったり出来ます。
この方法で使用する日経平均ETFとは、日経平均株価に連動した225銘柄からなる投資信託のことなので、これを買っておけば日経225銘柄を全て買っているのと同じことなんだよっていう商品になりますね。
225種類の銘柄を合わせた中の平均なので、個別株のように好決算で急騰するということがなく「売りの踏み上げ」によって損失を被る心配が少なくなります。
相関がある可能性が高い
日経平均というのは、225の銘柄の平均をとったもので、むしろ相場自体といっても過言ではないと思います。
ということは、ほとんどの銘柄に影響があるので、買い銘柄と相関がある可能性が非常に高い。
先ほども言いましたが、日経平均株価=相場と言っても過言ではないので、日経平均ETFを売るということは、まさに相場の影響を受けないと言ってもいいのではないでしょうか。
なるほど、例えばコロナウイルスやチャイナショックのような悪材料で暴落した時も、売りの日経平均ETFがカバーしてくれるわけか
できれば、より相関の高い銘柄を選択するため、この手法では日経225の銘柄の中から買い銘柄を選んだほうがいいでしょう。
具体的な取引方法
それでは、具体的な取引方法として、まずは日経225銘柄の中から買い銘柄の選定を行い、それと同じ金額の日経平均ETFを売っていきます。
ここでの買い銘柄というのは、もちろん一つだけでもいいんですけど、複数銘柄を選んだ方が、リスク分散にはいいんじゃないかなと思いますね。
買い銘柄を選ぶ(スクリーニング)
まずは、買い銘柄を選定するために、各証券会社で用意されている銘柄スクリーニング機能というのを使っていきます。
銘柄選びのやり方に特に決まりはないんですが、今回は日経平均株価よりも強い銘柄を選ぶため、高成長株をターゲットに絞っていきました。
SBI証券のスクリーニング機能
今回はSBI証券のスクリーニング機能を使って説明していきます。(特に理由はないが、マナビヤは個人的に使いやすいと思っている)
この機能はSBI証券に口座開設をしている人であれば、だれでも無料で利用することができ、銘柄を選ぶ時間を大幅に短縮してくれる優れものです。
今回は、日経225内の高成長株に絞るための条件として、①採用指数 ②騰落率 ③割安性 ④資金効率 ⑤財務健全性 ⑥成長性 ⑦収益性の7つの点から探していくことにしました。
これは便利だな。
いちいち全ての銘柄なんて見れんし
採用指数

さっそくスクリーニングをしていくんですが、大前提としてまず日経平均に連動している銘柄を選ぶ必要がありますよね。
なので、いくつかの採用指数の中から日経225だけにしぼっていきます。
SBI証券のスクリーニング機能では上の図にあるような画面になるので「日経225」という部分を選んでチェックをいれてください。
騰落率

採用指数を日経平均だけにしぼったら、次はその中でも株価の調子が良い銘柄だけを選ぶため、騰落率(株価が変動した割合)が1年間で20%以上のものだけに設定しました。
株価騰落率のこの青枠で囲った部分を20に変更してください。
上限は適当です。
上限は適当っつっても、あんまり上がりすぎてても反動が怖いよな。
ある程度上限も決めた方がいいんじゃ…
割安性

次に、企業の割安性をはかる指標として、PERを20%以下に限定していきました。
PERという数値は、高くなればなるほどその企業の人気があるということですが、逆に人気が高いほど利益に対して株価が割高になります。
例えば、最近話題になっている(最近?)人工知能やVR関連などは、将来性を見越した買いが入るため、PERが高くなる傾向がある。
なるほど、低いほど割安とも言えるけど、将来性が無くて人気がないとも言えるな…
同じ分野の中で割安っていうのは判断できるかも
SBI証券のスクリーニング画面では、上の青枠部分を20%以下に書き換えてみます。
資金効率

次に、企業の資金効率をはかるため、ROEという指標を設定していきましょう。
ROEとは日本語で表すと自己資本比率のことで、会社の自己資本に対してどれだけ利益が出ているかっていう割合を表しています。
今回のスクリーニングでは、ROEが10%以上の銘柄だけに絞っていくので、青枠で囲った部分の数値を10に変更します。(唐突に10.05になってますが、細かいことは気にしないこと、ストレスはハゲの元です)
確かに…
ストレスはゲーハーのもとじゃけん細かいことは気にせんとこ
財務健全性

次に、企業の財務健全性をはかるため、自己資本比率を30%以上の銘柄だけに絞っていきます。
自己資本比率っていうものは、企業の総資本に対して、自己資本の割合はこれだけありますよっていう数字を表すもので、この数値が高ければ高いほど会社の経営は安定し、倒産しにくい企業となります。
要は、借金しないでどれだけ自分のところでまかなえているかっていうことじゃね
SBI証券のスクリーニング画面では、この青枠の部分を30に変更して、30%以上のものだけに絞っていきます。
成長性

次は企業の成長を図るため、3年間の売上高変化率を調べていきます。
この指数は、3年前と比べてその企業がどれだけ売り上げを伸ばしているのかを見るもので、この比率が高いほど業績が大きく上がっているということになります。
今回は変化率が最低でも5%以上の企業だけに絞っていきたいので、青枠部分を5に変更しました。
これは単純にどんだけ売り上げが伸びてるかってことになるけん分かりやすいな
収益性

分析の最後として、企業の収益性を見ていくために、売上高営業利益率をスクリーニングしていきましょう。
売上高営業利益率とはなんぞや…
これは会社の売上高における、営業力によって得られた利益の割合のこと。
この数値が高いっていうのは、本業の業績が良いことになりますので、逆にこれが低いと業績が悪いと言えます。
なんかよう分らんけど、そういうことなのねふ~ん
今回の分析では営業利益率を5%以上だけに絞っていくので、青枠部分を5に変更しました。
スクリーニング結果

今回これらの項目でスクリーニングした結果、このような銘柄に絞られました。
ちょっと基準を厳しくしすぎたせいか、なんと1つの銘柄しか引っかかりませんでした笑
えっ!?
いや、一個て!どんだけ凄いの残ったんだよ。
範馬勇次郎かよ
今回のふるい落としに唯一生き残ったツワモノ…
その銘柄とは!?
東証一部銘柄の8035東京エレクトロンですね。
いや、誰だよそれ?日本エレキテル連合的な?
ちょっと初めて聞いた名前で、良くわからないので東京エレクトロンをWikipediaで調べたところ
東京エレクトロン株式会社(とうきょうエレクトロン、英:Tokyo Electron Limited)は、東京都港区赤坂に本社を置く電気機器メーカー。半導体製造装置およびフラットパネルディスプレイ製造装置を開発・製造・販売している。この分野でのシェアは国内首位、世界で第3位。TOPIX Large70構成銘柄。
このようにシェアは国内首位で世界でも3位という非常に優秀な企業でした。
っていうか普通にすげー!!

スクリーニング項目の結果はこうなりました。
- PERは20%以下に対して14.93%
- 配当利回りは2%に対して3.35%
- ROEは10%以上に対して30.10%
- 自己資本比率は30%以上に対して70%😲
軒並みいい数値!
ROE30%で自己資本比率70%!!
やっぱアレだわ。範馬勇次郎…
ただ、株価22600円で単元が100株なので単元株だと226万円ほど必要ですね😅
初心者が手を出すにはちょっと資金的に敷居が高いです…

- 売上高変化率は5%以上に対して59.84%
- 売上高営業利益率は5%に対して24.30%
- 騰落率は20%以上に対して42.36%
全項目ともにかなりの高さです。
おふ…
売り上げが三年間で59.84%て!
つーか全部やべえ、400戦無敗か?(何が?)
日経平均を売る
すみません。ちょっと取り乱しました笑
今回の買い銘柄は東京エレクトロンに決定したので、今度は保険用に日経平均を売る方法について説明します。
とはいえ、日経平均の225銘柄を全て揃えるのは相当な資金が必要になりますので、ここは一番最初に説明した日経平均ETFを売っていきます。
日経225連動型上場投資信託(1321)
日経平均株価に連動したETFとして日経225連動型上場投資信託(1321)を買い銘柄(今回の検証では東京エレクトロン)と同じ金額分だけ売ります。
こうすることで、日経平均の変動に影響されずに購入した銘柄を保有することが出来るのです。
両建てする
先ほど説明したように、買い銘柄と売り銘柄を同額分揃えることで両建ての状態になります。

上の図では、各銘柄の一定期間の騰落率を示しています。
このように2銘柄の半年間の騰落率(5/29~11/29)を比較したところ、買い銘柄の東京エレクトロンが52.7%上昇、売り銘柄の日経225連動型上場投資信託が9.6%上昇だったので、買い銘柄が52.7%の利益、売り銘柄が9.6%の損失で「52.7-9.6」の43.1%が儲けになります。
いや、これってむしろ連動してなくない?
今回の検証ではちょっと極端な結果になったような気がしますが、この方法を使うと、もし相場が悪くなった場合でも日経平均ETF売りで出た利益により買いの損失がカバーされます。
この手法の問題点
今回の検証ではたまたま大きな利益が出ましたが、この手法も決して元本保証というわけではありません。
この手法で損失が出る状況としては「買い銘柄の上昇率が日経平均に負ける」「買い銘柄が日経平均以上に下落する(もしくは倒産する)」というものがあります。
それぞれについて説明していきます。
買い銘柄が日経平均に負ける
今回の期間ではたまたま日経平均よりも買い銘柄(東京エレクトロン)の方が調子が良く、大きな利益が出ましたが、購入した銘柄が日経平均よりも調子が悪かった場合、逆に損失が出ることになります。
買い銘柄が日経平均以上に下落(もしくは倒産する)と損失になる
また、大暴落が来て日経平均ETFが下がった場合でも、買い銘柄がそれ以上に下落(または倒産した場合)も損失が出てしまいます。
スクリーニングの結果がいくら良かったとはいえ、その数値というのはもう過去の数字です。
自分の購入した銘柄につきましては、企業決算などで常に会社の状態は確認しておくことをおすすめします。
ある程度リスクを減らせると言っても、絶対に儲かる聖杯ではないわけね
おすすめ証券会社
今回のように単元株を購入するのに226万円もの大金が必要になることもあるので、買い銘柄については一株から購入可能なSBIネオモバイル証券をおすすめします。
残念ながら売りに関してはSBIネオモバイル証券では取り扱っていないので他の証券口座も合わせて利用することになります。
SBIネオモバイル証券
単元未満株で購入できる証券会社の代表としてSBIネオモバイル証券という会社があります。
比較的新しい証券会社になりますが、数々の独自なメリットがあり今話題の証券会社になります。
単元未満株でも購入できる
先ほどもお話しましたがSBIネオモバイル証券では、1株から株を購入することができ500円等の少額から株式投資を開始することができます。
普通なら100万円以上の資金が必要な大型株にも手軽に投資することができ、金額によって遠慮するということも無くなります。
Tポイントで株を購入できる
SBIネオモバイル証券では、なんと現金だけではなくTポイントで株を購入することもできます。
ポイントって便利なものなんですが、いざ貯まってみると何に使おうか悩むことありませんか?
別にそこまで欲しくないけどポイント貯まってるからという理由で無駄なモノ買ってみたり…
そういう使い道の決まっていないポイントも株式に投資することで働かせることができます😊
月額220円で取引し放題
SBIネオモバイル証券のもう1つの特徴として手数料体系があります。
ふつう証券会社というのは株を取り引きするごとに購入金額に応じた手数料がかかりますが、SBIネオモバイル証券では月額料金制になっており、例えば一月の取引金額が50万以内の場合、月に220円を払えばいくらでも取引し放題になります。
金額ごとの月額料金についてはこちらの表をご覧下さい。

また現在、毎月200ポイントの期間限定ポイントがもらえるのでそれも投資にまわすことができます。
50万円以下の取引に関して言えば実質手数料は20円になりますね😊
WelthNavi for ネオモバ が使える
SBIネオモバイル証券では、WelthNaviというロボットが自動で資産を運用してくれるサービスがあり、いくつか提案されたプランを選ぶだけでおまかせ投資を行うことが出来ます。
ドルコスト平均法とは関係ありませんが少額で勝手に運用してもらえるので投資初心者には心強いサービスなのではないでしょうか?
まとめ
今回は日経225に採用されている銘柄を、日経平均を使って保険を掛ける方法について説明しました。
前回お話したサヤ取りのペアが選定できない人や、シンプルに株に保険をかけながら保有したい方はこの方法を試してみてはいかがでしょうか?
今日も最後までサンキューな!!
※ この手法は利益を確約するものではありません。
保険という表現を使用しましたが、損失を完全に無くすわけではありません。投資の損失は自己責任となりますので当サイトは一切責任を負いません。
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