株式より有利なオプション取引の基礎知識

手法 投資
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オプション取引っていったい何なん?

この記事はこんな疑問にお答えするため書いています。

こんにちはマナビヤです♪

当ブログでは以前から、株に保険をかける方法や株主優待を安全に受け取る方法など、どちらかと言うと「ディフェンシブな投資手法」についてお話してきました。

その流れを受けて今回はオプション取引について解説していこうと思います。

今回の投資方法は上級者向けとなっており、知識がない人がいきなり始めると非常にリスクの高いものです。

投資初心者にはとてもおすすめできるものではありませんが、オプション取引を覚えると、投資の幅が一段と広まり無数の戦略を使えるようになります。

今回だけですべてを説明するのは難しいですが、まずはオプション取引の基礎知識についてお話したいと思います。

オプション取引とは

まずオプション取引について

  • オプションはデリバティブの一種
  • 先物契約
  • 売買対象は権利

以上の3点から説明していこうと思います。

うむ。
ちょっと何言ってるか分からない。

オプションはデリバティブの一種

まず、オプション取引とはデリバティブ(金融派生商品)の一種であり、例えば株式のような基礎となる商品の価格によって相対的に値段が決定される商品になります。

こう説明しても初めて聞いた人には何を言っているのかさっぱり分からないかと思います😅

そこで、オプション取引の基本となる先物契約について説明していきます。

へ?

先物契約

先物契約というのは、将来の期日に現時点で予め決定した価格で商品の取引を行う契約のことです。

これも言葉だけではいまいち理解が難しいと思いますので例を出して説明していきます。

例えば、米農家の人達は収穫した時の米の値段は分かりません。

それは豊作によって値段が下がるかもしれないし凶作によって値段が上がるかもしれないから。

しかし、米農家の人達は早く将来の値段を確定して安心したいと思いますよね?

またそのお米を使用している飲食店の側としても値段ははっきりと決まっている方が安心できます。

その両者の考えが一致した場合に、先物契約というものを結ぶわけです。

ここまでで先物契約については理解して頂けたでしょうか?

えーと…要するに将来の値段を先に決めておこうってことかな。

売買対象は権利

以上二つの特徴を踏まえた上でオプション取引を説明します。

オプションとは、株式や資源(小麦、原油、米など)などを予め定められた期日までに、現時点で定められた価格で売買する権利のことです。

先に述べました「先物契約」というものは権利では無く実際の商品を取引するものでしたが、オプションは商品そのものでは無く「商品を取引する権利」を売買するものになります。

直接何かを売買するわけじゃなくて、権利を売買するってことか。

ちょっとややこしい話になってくるのですが、オプション取引の場合は権利を行使したくない場合は行使しなくても良いという特徴があります。

例えば現在100円の商品があるとして「1ヶ月後にも100円で買える権利」を10円で買っているとします。

1ヶ月後、その商品が150円になっている場合は100円で買えるのはお得ですので、権利行使して100円で買いますよね?

この場合は「150円-100円」の差額からオプション料金の10円を差し引いた40円が利益になります。

しかし、逆に1ヶ月後に50円まで値下がりしていた場合、わざわざ50円のものを100円で買う人はいないと思います。

権利を購入した代金は帰ってきませんが、そんな時にオプション取引では権利を放棄することが出来るのです。

この場合の損失はオプション料金の10円のみとなりますので、50円のものを100円で買う「50円-100円」のマイナス50円の支払いは放棄できます。

ややこしい仕組みになっているので言葉で説明するのは難しいですがざっくりと理解はできましたか?

なるほど!オプションを買っていると、自分が有利な場合は権利を使って、不利になる場合は放棄していいのか

オプション取引の本場は米国

ここまでオプション取引の基本について説明しましたが、一言でオプション取引といっても様々な種類があります。

現在活発にオプション取引が行われているのは米国オプション市場になっており、日本国内ではほとんど行われておらず流動性が乏しいものになっています。

オプションの基本は同じなのですが日本と米国のオプション市場というのは全くの別物というくらいに中身が異なっています。

まずはオプション取引の大まかな違いとして「アメリカンタイプ」「ヨーロピアンタイプ」というものがありますのでそれぞれ説明していきますね。

よう分らんけどアメリカ式とヨーロッパ式があるのね。

アメリカンタイプ

オプション取引には期日があるという話をしましたが、このアメリカンタイプのオプションには満期日までの間はいつでも権利行使をすることが出来るという特徴があります。

これは先程の例えを使うと現在100円の商品を1ヶ月後にも100円で買える権利を持っている場合100円以上になったら期日内のどのタイミングでも権利行使をして利益を確定できるのです。

もちろんオプション料金(10円)は必要なので110円以上でないと利益は出ませんが。

ヨーロピアンタイプ

次にヨーロピアンタイプの説明をします。

こちらの方は期日までの間は一切権利行使をすることは出来ないタイプになります。

日本のオプション市場は基本的にこちらのヨーロピアンタイプになるのでこの点はよく覚えておいてください。

日経225オプション

それでは日本のオプション市場の中から日経225オプションについて説明していきます。

現在、日本で取引をしている最も取引量の多いオプションは日経平均株価を対象とした日経225オプションとなっています。

国内では取引量が多いとは言え取引高がそこまで多いわけではなく流動性がそれほど高いとは言えません。

かぶオプ

次に国内の株式を対象とした有価証券オプション(愛称・かぶオプ)というものがあります。

全ての個別株を対象としたものではなく取引量も少ないので個人的にはまだまだ使える状態では無いと感じていますが…

こちらを使えるようになれば投資の勝率も格段に上がりますので早いこと市場が拡大してくれることを願っています。

オプションの基本用語

それでは、これからオプション取引を始めるにあたって覚えておいた方がいい基本用語について説明していきます。

まず、オプション取引というのは信用取引の一種でもあり「買い」だけでなく「売り」からでも始めることができます。

買いと売りそれぞれの用語があるのでしっかりと覚えておいてください。

ロング

まず、買い建てのオプションのことを「ロング」と言います。

また「ロング・ポジション(買い建て)」を取っている人のことを「ホルダー(holder)」といいます。

オプション関係の書籍などで勉強したり情報収集する場合にはこの言葉の意味を理解していないと頭が混乱して何を言っているのか理解出来なくなってしまいますので正確に覚えておいてください。

ショート

次に売り建てについて説明します。

オプション取引では売り建てのことを「ショート・ポジション」といい、このポジションを取っている人は「ライター(writer)」と呼びます。

ロング同様にこちらの用語も正確に理解しておいて下さい。

カタカナばっかりやめてくれ~!!!

コールとプット

次にオプションとは「予め決められた期日までに対象の商品を売買する権利」という説明しましたね。

売買する権利という事は「買う権利」と「売る権利」の二種類があるということになります。

この二つの権利にもそれぞれ用語がありますのでこれから順に説明していきます。

コールオプション

まずオプションでは「ある商品を期日までに決められた価格で買う権利」のことをコールオプションといいます。

例えば、現在100円の株を三ヶ月後にも100円で買いたいと思っている場合、「100円で買う権利」をオプション料金(プレミアム)を支払って受け取ります。

その後、もし株が150円まで値上がりした場合、150円の価値がある株を100円で買うことができるので「150円-100円」にプレミアムの10円を引いた40円が利益になります。

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この権利にも買う側売る側が存在しており、買う側がプレミアムを支払うのに対して売る側はプレミアムを受け取ります。

ここで、権利を売る側(ショート)について説明します。

先程の例えでは買い側について話をしてきましたが、次に売り側として例えてみましょう。

現在100円の株を三ヶ月後に「100円で買う権利」を売った場合、まずライターはホルダーからオプション料金(プレミアム)を受け取ります。

そして三ヶ月後株が100円以下(90円等)の場合は買い手は権利を放棄しますので、売り手はプレミアムを最後までそのまま受け取れます。

しかし、150円になった場合は「100円-150円」の50円に受け取ったプレミアム10円を引いた金額(40円)を支払わなければなりません。

売り手側は権利を放棄することは出来ないので、こうなった場合は損失から逃れることは出来ません。

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売り手は利益が限定で損失は無限大ってことか。これは怖いかも…

プットオプション

次にプットオプションの説明をします。

プットとは「ある商品を期日までに決められた価格で売る権利」のことです。

例えば、現在100円の株を三ヶ月後も100円で売る権利をプレミアム(10円)を支払って購入したとします。

その後100円だった株が50円まで値下がりした場合「100円-50円」にプレミアムの10円を引いた40円を利益として受け取ることが出来ます。

逆に値上がりして利益が出ない場合には損失は支払いのプレミアムのみに限定されます。

わかりやすく言うとこれは50円の価値のものを権利を使って100円で売れるということです。

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ここまではプットを買う場合の説明をしましたが次にプット(期日までに売れる権利)を売る場合の説明をします。

これはコールと同じようにプットを買った場合の真逆になります。

プットのライターは最初にプレミアムを受け取り、例えば100円の株が三ヶ月後に100円を下回らなかった時にプレミアム全てを利益として得ることができます。

これとは逆に、もし50円になった場合は「50円-100円」に受け取りプレミアム10円を足した40円の損失になります。

なるほど、プレミアムを支払う代わりに損失が限定されるのか。

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コール同様にプットの売り手も権利を放棄することは出来ないので損失から逃れる方法はありません。

コールもプットも同様に言えることは買い手は損失限定利益無限大なのに対し売り手は利益限定損失無限大だということです。

これについてもよく覚えておいて下さいね。

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オプション取引の対象

一言でオプション取引と言っても、オプションには原資産によって様々な種類があります。

日本では日経平均株価に連動した日経225オプションと株式・ETFを対象とした「かぶオプ」のみになりますが、米国には他にも多くの種類があります。

ここで、米国市場を対象とした

  • 先物オプション
  • 証券オプション

以上の2つについて説明していきます。

先物オプション

指数、債権、通貨、商品などの様々な先物を原資産としたオプションです。

証券オプション

証券オプションというのは、個別株を原資産とした株式オプションや上場投資信託を原資産としたETFオプション、株価指数を原資産とした指数オプションが含まれます。

株式・ETFオプション

米国市場で取り扱っている株式の銘柄でオプションの対象になっているのは約3000銘柄あります。

ETFに対してもほとんどのものにオプションがあり、毎月第三金曜日が満期日(SQ日)になります。

満期日があるとはいえ、米国市場のオプション取引はアメリカンタイプになっているので満期日までのどのタイミングであっても権利行使をすることができます。

オプション取引の決済は現物決済といい、オプション1枚に対して100株単位で受け渡しになります。

これは利益の差額をお金として直接貰うわけではなく株で貰うということです。

また今後別の記事で説明しますが、現物株と対象の株式オプションを組み合わせることで「カバードコール」という戦略を組めるようになります。

これを覚えると投資効率はだいぶ上がりますのでオプションの基本はしっかり覚えておきましょう。

カバードコールか…なんだろう?

指数オプション

次に指数オプションについて説明します。

米国市場で指数というのはS&P500指数オプションやS&P100指数オプション、NASDAQ100指数オプションなどのことです。

米国市場でも指数オプションは株式オプションとは異なり権利行使はヨーロピアンタイプになります。

ヨーロピアンタイプというのは満期日でしか権利行使出来ないというのは前回記事で説明しましたね。

また、決済方法についても指数は株式のように現物があるわけではないので損益の差額で決済する差金決済になります。

なお、取引出来る最終日は満期日の前営業日であり、満期日当日は資金が拘束されますので注意してください。

こちらの指数オプションは、指数に対応しているETFなどと組み合わせると有効な戦略が組めるようになります。

例えば、現在人気の出ている米国ETFのSPY(SPDR S&P 500 ETF)と指数のSPX(S&P 500 index)オプションを組み合わせればカバードコールと同等な戦略も使えます。

取引できる証券会社

日本でのオプション取引(日経225オプション)を取り扱っている主な証券会社としてSBI証券やカブドットコム証券、松井証券などがあります。

かぶオプに関しては光世証券しかなく流動性も低いため、あまり使える状態ではありません。

個人的には「かぶオプ」使えたらかなり便利なんですけどね😅

また多く説明してきました米国オプションに関しては、日本にある証券会社で取引出来る所はありません。

しかし、アメリカのIB証券(インタラクティブ・ブローカーズ)で口座開設をすれば、国内でも米国オプションを取り引きするのが可能になります。

インターネットから口座開設はできますが結構大変ですし、ドル建てでの取引になるので為替の影響を受けることになりますが、カバードコール等が使えるというのはかなりのメリットになります。

個人的にオプション取引でおすすめなのはやっぱり米国オプションですね。

米国オプション取引ができるIB証券はこちら

www.interactivebrokers.co.jp

日経225オプションが取引できる松井証券はこちら↓

まとめ

今回は主に米国オプション取引の説明をしました。

とりあえずは基礎知識ということで実現できる様々な戦略についてはこれからまた詳しく説明していこうと思っています。

上級者向けの投資方法ですし、仕組みを理解するのもなかなか難しいとは思いますが、米国株とオプションの組み合わせはかなり強力な投資手法になりますので、興味のある方はどうかこのサイトで勉強してみてください。

それではまた´ω`)ノ

今日も最後までサンキューな!!

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